Aoi Tagami
   




岡と田上の音源的関係

『岡と田上の音源的関係 / The Best Concert Ever by Chiho Oka and Aoi Tagami』


岡千穂さんと2021年1月3日に行った初共演ライブを収録したライブ盤です。即興による〈1st set〉と、花札ゲームと称した、ランダムに引いたカードの指示に従って演奏していく〈2nd set〉が収録されています。

Ftarriより2022年12月25日、200部限定リリース。
以降、ライブ会場で手売りしています。(¥1,500)

01.Improvisation (22:12)
02.花札ゲーム (25:08)
花札ゲーム:〈賀正〉という文字がスクリーンに映し出された。~「フォルダ並べ」+「テラス席」~ ゲーム ~「2人羽織」+「においだけの海」

Recorded and mastered by Ftarri
Art work by Rintaro Unno
Design by Aoi Tagami

BandCampから試聴できます。デジタルアルバムまたはCDをご購入いただけます。
Buy Album ¥1,500 JPY


東京・水道橋にあるCDショップ、Ftarri店頭でもお求めいただけます。

https://www.ftarri.com/suidobashi/




[Ftarri WEBサイトより]

岡千穂はコンピュータ・ミュージックの演奏家、サウンド・アーティスト。田上碧はヴォイスによる即興演奏を得意とする一方、作詞作曲して自ら歌うシンガー・ソング・ライターでもある。このふたりのソロCDを「Ftarri 福袋 CD 2021」 としてそれぞれ制作し、2020年年末と翌年年始の Ftarri でのコンサート来場者にプレゼントし、2021年2月にどちらも公式発売した。岡千穂『Manipulating Automated Manipulated Automation』(hitorri-882) と田上碧『LIVE on October 26, 2020』(ftarri uta 221) がそれ。 2021年の「Ftarri福袋CD付き年始コンサート」のひとつとして、1月3日に岡千穂 (ラップトップ、シンセサイザー) と田上碧 (ヴォイス、歌、エレクトリック・ギター) のデュオ・コンサートを Ftarri で実施。この共演がすばらしい内容だったため、ここにCDリリースが実現した。ファースト・セットのデュオによる即興演奏 (22分) を1曲目に、セカンド・セットの「花札ゲーム」(25分) を2曲目に収録。花札ゲームは、ステージでふたりが各自花札をめくり、札に書かれたキーワードを基にお互い別々の曲を同時に演奏するというもの。演奏の合間のふたりの掛け合いも収録し、花札ゲームの雰囲気が楽しめる。






ある!の実践

『ある!の実践』


2015年ぶりに1人で作ったCD-Rです。2022年、長野・東京・茨城にて、ダムのそば・湖のほとり・電車の高架下・車道の下の小さなトンネルで、一曲ずつ弾き語りを収録しました。

単独ライブ「ある!夏22'」にあわせて2022年7月23日リリース。
以降、ライブ会場で手売りしています。(¥1,000)

01.湾岸行々
02.モーニング・アップデーツ
03.モーターリバー
04.においだけの海

All works by Aoi Tagami

収録曲のなかから「モーターリバー」をYoutubeで公開しています。
https://youtu.be/HVFw-jZ_s0M

[ステートメント]

わたしは歌を歌う時、今この場に全部がある!と感じることがあります。歌を歌っている自分がここにいるけど、そうじゃない生き物や、人間や風や木や、自分と関係があったりなかったりする、いろんな気配に囲まれているのを実感する、というようなことです。こういう時、わたしは自分が景色のなかで楽しく鳴いているただの動物になれるような気がします。存在をただ認める、それぞれがこの場にいる・あるのがわかる、というのは、単なる事実の認識ですが、きっと静かな肯定でもありうると思っています。これはわたしにとって健康な心のための支えであり、歌う動機のひとつです。

この制作のきっかけになった考えは2021年末と2022年始の頃の気づきでした。ブログに書いているのでお時間があれば併せてどうぞ。
1月23日「全部がある!」
https://aoi-tagami.hatenablog.com/entry/2022/01/23/154519








触角が無限にのびる虫

『触角が無限にのびる虫』


A Forever Growing Antenna froma One on the Ground
2020年8月21日、北千住BUoYにて収録。同年9月4日リリース。

歌、語り、声、音による約27分にわたるソロ作品。


Released September 4, 2020
All Music & Lyrics & Performance by Aoi Tagami
Lyrics in English (PDF)

Recorded by yoshikimasuda on 21th August 2020 at Kitasenju BUoY
Artwork by Ryo Uchida
Translated by Mitsue Kitagawa,Tomoko Sato

BandCampからフルで聴けます。歌詞も全て読めます。
Buy Digital Album ¥1,500 JPY




[初演のフライヤーに掲載したステートメント]

「歌を方法にしたい」と思っています。そこにあるものに触れ、確かめるための方法です。

わたしは、歩いたり自転車に乗ったりしながら、見える景色から影響を受けてテキトーに歌うのが好きで、よくやります。
例えば木を目の前にした時、「木」と声に出してみる。そうすると、「木」という言葉が、実物の木と同じ空間に一時的に同居します。目の前にある木と、言葉の「木」が、一対一でつながる。わたしがとても好きな瞬間です。
しかし、言葉を意味として考えると、このつながりは脆いと感じます。「木」が、言葉として意味をもつためには、木の観念や知識が必要です。つまり、目の前にある木そのものではなく、観念のほうに根拠がある。これは人間にとって重要な仕組みですが、目の前の木を見ないということに通じています。
こうして考えた時に、目の前の木にちゃんと向き合っているのは、音なのだろうと思います。

例えば自転車で走りながら、道沿いの数本の松の木に向けて「きぎいー」と、3秒くらいかけて発語してみる。こうすると、声は、一部は木の幹にぶつかったり、一部は横をすり抜けてもっと向こうへ伸びたりして形を変え、わたしの耳には「きぎいー・いー・いー」のように途切れて聞こえます。扇風機に向かって「あー」っとやる感じです。音を長く伸ばすとわかりやすく知覚されますが、短く「木」と発語した時にだって、その響きはその場の影響を受けています。

このような音の物理現象は、ただそこで起きます。これは、意味をもった言葉で木を「木」と呼ぶのとは違う次元の出来事です。つまり言うなれば、目の前の木を、音で呼んでいる!

音をもって何かを呼ぶ行為は、言語よりも原始的で、たわいもないことなのかもしれません。ですが、自らのノドと目の前の木が物理現象レベルで触れ合えるということに、わたしは初源的な興奮をせざるを得えません。そこには明確な手触りがあって、意味よりも速く、触っていて、触られていて、何か思う前に一瞬で消えてしまい、追いきれない。わたしは今、そういう音の可能性に魅せられています。歌声は、顔より奥まった繊細なところから秘密で鳴り始めて、しかし、鼻よりも、伸ばした腕より先へ、前へ、文字通りの音速でぶっ飛んでいって世界に触れられる、とてもエキサイティングな方法です。そこには、ただ対峙するという、外気に晒された出会いがあります。

今回、わたしは2年ぶりに、ソロパフォーマンスによる作品を発表します。これまで、屋外で大きな声を出して走ったり歌いながらふざけたり、音楽や演劇に参加したりして、得てきた声と体にまつわる所感を、今度は1人で静かな部屋に持ち込んで、音のはしっこまでじっくりと耳をすませることから、また表現を始めていきます。

[2020年1月 田上碧]







Live on October 26th

『Live on October 26,2020』


2020年に水道橋Ftarriにて行われたライブ音源が収録されています。
Track1~3はギターの弾き語り、Track4、5はYoshikimasuda氏との共演です。
Ftarriレーベルから2021年2月28日にリリース。

01.触角が無限にのびる虫 25:00
02.いい夜の友達 04:07
03.テラス席 04:17
04.においだけの海 07:17
05.傘のなか 04:21



All words and music by Aoi Tagami,
except track 5 - music by Aoi Tagami and yoshikimasuda

Aoi Tagami: vocals, guitar
yoshikimasuda: piano (4, 5), backing vocals (4, 5)

Recorded live by yoshikimasuda at Ftarri, Tokyo, October 26, 2020
Mastered by Hiroyuki Ura

BandCampから試聴できます。デジタルアルバムまたはCDをご購入いただけます。
Buy Album ¥1,500 JPY


東京・水道橋にあるCDショップ、Ftarri店頭でもお求めいただけます。

https://www.ftarri.com/suidobashi/










yoshikimausda+Tagamiaoi

『yoshikimasuda+田上碧』


「かさねぎリストバンド」のyoshikimasuda氏と制作した、ピアノと声によるEPです。
2018年に制作し、CD-Rを販売していました。(完売しました)

01.19℃71per 03:58
02.夏のうた 04:29
03.傘のなか 04:08
04.片足で立つ 04:22
05.なれたよ 03:02


Vocal: Aoi Tagami
Piano/vocal: Yoshikimasuda
All music composed by Yoshikimasuda Exept track 3&5 (by Yoshikimasuda and Aoi Tagami)
Recorded September 2018
Art Direction by Takumi Nemoto

2020年5月より、各種サブスクリプションサービスにて配信中。